宇宙物理学研究室

広島大学 大学院 理学研究科 物理科学科専攻

配属を希望する学生のみなさんへ

宇宙物理学研究室では、各メンバーが自分の興味のあるテーマに関して自由に研究を行っています。自分の好奇心を極めるのに最適な研究室かもしれません。 研究トピックは一般相対論、相対論的天体現象、電磁流体、宇宙論、重力レンズ、銀河団など多岐に渡ります。詳しくは"研究内容"をご覧ください。
学生さんは、第一に自立した研究者を目指して頂きたい。実際、卒業生の中には、本研究室で身につけた研究能力を糧に、研究の世界で活躍している人もいます。また、本研究室で磨き上げた物理能力、思考能力を武器にして、企業で活躍する人もいます。
下記に詳細な学生生活についての説明があります。あわせてご覧ください。

実際の研究室の雰囲気を体験してみたいと思う学生さんは 気楽に研究室を訪ねてください。
問い合わせ先:astro-request@*1
@*1:theo.phys.sci.hiroshima-u.ac.jp

4年生の卒業研究について

宇宙物理学研究室では、4年生の卒業研究課題として、前期は宇宙物理学に関する教科書の輪講を行うセミナーを週に2回行います。後期は各自個別のテーマが与えられ、より専門的なセミナーや論文を通じ、宇宙物理学の理論研究に触れていただきます。大半の学生は大学院へ進学します。 これまでに、前期のセミナーで輪講した教科書は以下のものなどがあります。

  • 「一般相対論」(佐々木節著, 産業図書)
  • 「Radiative Processes in Astrophysics」(G. B. Rybicki & A. P. Lightman著, Wiley)
  • 「高温プラズマの物理学」 (田中基彦 西川恭治著, 丸善)
  • 「宇宙流体力学」(坂下志郎 池内了, 培風館)
  • 「Cosmology」(Steaven Weinberg, OXFORD UNIVERSITY PRESS)
  • 「Astrophysical concepts」(Springer, M. Harwit)
  • 「A Relativist's Toolkit」(Cambridge, E. Poisson)
  • 「Modern Cosmology」(Academic Press, S. Dodelson)
  • 大学院修士課程入学を希望される学生のみなさんへ

    大学院修士課程の1年生前期では、大学院の講義に加えて、4年生の学生さんと一緒に宇宙物理学に関する教科書の輪講を行うセミナーを週に2回行います。後期から、各学生の希望により、さらに専門的な分野の勉強や研究に進みます。宇宙物理学研究室では、教員と少人数のセミナーを通じて研究活動を進めています。そして修士課程2年間で修士論文を書きます。

    大学院生として宇宙物理学研究室で研究するために、4年生で宇宙物理学研究室に所属している必要はありません。もちろん学外から大学院に入学する学生のみなさんも歓迎です。 実際、宇宙物理学研究室には他大学出身の先輩が多くいます。院生の約半数が外部からです。

    修士課程修了後、年にもよりますが平均として約7割が就職、約3割が博士課程へ進学しています。 そのうち博士課程在学中に約半分が本人の希望により就職します。

    大学院博士課程進学•入学を希望される学生のみなさんへ

    博士課程に進学した場合は、研究活動を続けますが、単に教員の指示通りのことをするだけでなく、自主的に研究テーマを見つけ、それに取り組み、3年間の間に博士論文を書き上げることが求められます。また、今後のキャリアのためにも宇宙物理学や天文学の様々な知識や研究トピックの習得が必要とされます。毎日,最新の論文のチェックをするのも日課の一つになります。 貪欲に挑戦する研究姿勢、精神力を武器に3年間の充実した研究生活を送ってください。 博士号の取得は研究者としてのキャリアのスタート地点に立った証になります。本研究室で得た知識を武器に次の研究ステップへ進んでいきましょう。

    また、大学院博士課程在学中に過去6人が学術振興会の研究員(DC)に採択されたり、 その他、RA(Research Assistant)経費などにより経済的支援を受けています。











    宇宙物理学研究室に入るために必要なことは何ですか?

    宇宙物理学とは、これまでに検証された物理学などの知識を最大限利用して、宇宙の起源や未知の天体現象の解明を目指す学問です。 ”自分の持てる知識をフル動員して未知の問題に挑戦する。”ということが 好きな学生さんにとっては最適です。

    宇宙物理の研究を行う際には、必然的に広範な知識が要求されます。 例えば、力学、電磁気学、量子力学、統計力学、物理数学等の学部で習う基礎科目に加えて、特殊・一般相対性理論、プラズマ物理学、流体力学、原子核理論、場の理論、天文学の知識が必要になります。

    このように、前提とする学力・知識に上限はありません。 しかし、これは当然のことながら、一朝一夕に身に付くものではありません。 基礎科目以上の内容は研究室に入ってからの日々の勉強・研究や、教員・院生との議論を通じて次第に身に付いていくものです。 また、宇宙物理学の未解決問題に挑戦することを通して、上記の基礎物理を同時に勉強していくこともできます。

    4年生の配属を希望する学生のみなさんにも、大学院の入学を希望される学生のみなさんにも言えることですが、 研究室に入る前に、力学、電磁気学、量子力学、統計力学、物理数学等の基礎的内容の習得をしてください。 教員の言っている物理用語が理解でき、基礎的な物理や数学の知識が必要不可欠です。学部の授業を真剣に受け基礎知識の習得に励んでください。 また、研究ではプログラミングの知識が要求されることもあります。C言語/C++/Python/Fortranのいずれかや複数できることが望ましいと思います。また、これらは研究しながら身につきます。

    ちなみに物理数学の参考書としては

  • 「はじめての 物理数学」 (石川 洋, 東北大学出版会)
  • などが良いと思います。

    研究室の先輩からの一言

  • 私は他大学の物性研究室にいましたが、観測的宇宙論を研究したいと思っていたので院試を経てこの研究室に入りました。この研究室には時間的拘束やノルマはあまり無く、自主ゼミをしたり、自分のペースで自分が興味のあることを研究することができています。研究に行き詰まったときには他の院生やスタッフと議論したり、広い学内を散歩したりしています。研究環境は充実しています。いつでも気軽に見学に来てください。(M2)

  • この研究室、セミナーを通して物理に関して活発に議論しています。始めは、 戸惑うこともありますが議論をする中で、自分の理解と他者の理解を共有できて 物理に対する自分の考えが整理できて、より深く理解できます。分からない事が あれば先輩やスタッフの方々が詳しく教えてくれます。  また、レクリエーションやソフトボール大会が年に数回あ り、隣の研究室(素粒子論)と一緒に皆で楽しく盛り上がったりしますよ。(M1)

  • 私は博士課程後期の3年間と学振PD研究員としての1年間をこの研究室で過ごしました。ゼミや議論等で、同じ研究室の人達と、夜遅くまでよく議論したのを懐かしく思います。現在私は、物性物理など分野の全く異なった人達に囲まれて研究活動を行っていますが、そのようなバックグラウンドの異なる人達の中で対等に渡り合っていけるのも、ひとえに小嶌さんをはじめとする広大宇宙物理学研究室でのご指導があったからこそと考えています。(北海道大学 金野幸吉)