更新日: Seminar: 九後太一 特任教授 (京都大学 基礎物理学研究所)
- 発表者:
九後太一 特任教授 (京都大学 基礎物理学研究所)
- 日時:
02/24 (水) 10:30- (JST) @オンライン (Zoom)
- 題目:
Photon/Gravitonの存在定理
- 概要:
Massless spin 1/spin 2 のphoton/gravitonが、x^μについて線形なゲージ変換に対する対称性の自発的破れに伴うNambu-Goldstone vector/tensor粒子であることが、それぞれ、Ferrari-Picasso (1971) および Nakanishi-Ojima (1979)により、指摘されていた。彼らの定理は、それぞれ、Maxwell/Einstein-Hilbert作用を持つ理論で提唱され証明されていたが、Kugo-Terao-Uehara (1985) は、それらの定理が、actionの詳細に依存せず、それぞれ、局所U(1)変換/一般座標変換(GC) ゲージ不変性を持つ理論では一般に成り立つこと、したがって、massless photon/graviton の存在自体を証明する存在定理として一般化されることを指摘した。このセミナーでは、この話を統一的な観点から紹介し、同時に、この定理の一般化やgravitonの場合の証明にあった不備を補完し完全なものとする。この完全化は最近の小田一郎氏との共同研究に基づいています。