Core-U Seminar: Assoc. Prof. Teppei Kitahara
- Speaker: Assoc. Prof. Teppei Kitahara
- Date: Thu, July 30 14:35-16:05 JST (UTC+9) Hybrid: C103 + Teams
- Title: Flavor Physics Today and Future Prospects
Abstract:
近年のフレーバー物理における精密測定と理論計算の改善により、レプトン普遍性やCKM行列のユニタリティの検証、ならびにいくつかの中間子稀崩壊において、標準模型とのずれを示唆する結果が報告されている。これらのフレーバーアノマリーは、新物理探索に向けた重要な手掛かりとして注目されている。本講演では、b→cτν過程を中心に、レプトン普遍性の検証に関わる諸観測量の最新状況を整理する。グローバルフィットに基づき、可能な有効演算子およびレプトクォーク模型をはじめとする新物理シナリオを概観するとともに、アノマリーと直接的あるいは間接的な相関する他の観測量について議論する。また、一見非自明だが、EDMが量子補正を通じてアノマリーと相関を持つ可能性を示し、フレーバー物理におけるその役割を議論する。さらに最近の進展として、Ds+→ℓ+ν崩壊に対する完全な1ループ電弱・QED補正を取り上げる。これらの量子補正を整合的に扱うことで、CKMユニタリティ検証において指摘されていたアノマリーを解消しうることを説明する。最後に、K中間子稀崩壊におけるK→μ+μ- 過程の K_L-K_S量子干渉を紹介する。この干渉項が、s→dμμ過程における直接的CPの破れに対応することを示す。LHCbをはじめとする将来実験で期待される測定精度の見積もりや、K中間子が切り開くフレーバー物理の今後の展望を議論する。
